細川建築デザイン

Project

道後の家

道後の家

松山市の閑静な住宅地に敷地は位置する。
敷地内には大きな桃の木があり春には白い花を咲かせ地域の人々から愛されている、これは残したい。余裕のある空間にし、家具、植栽も含めトータルでデザインしてほしい。以上がクライアントからの要望であった。
2台のビルトインガレージなど1階部分のボリュームが大きく採光の確保が問題となったが玄関ホールとリビングの間に坪庭を設け天空の光を取り入れた。また北側の階段部分に吹き抜けを設け上部から採光を確保している。これらの光が各空間へ拡散され居心地のいい空気を作り出している。また家具や照明のボリュームと空間のバランス、各部の素材感にも気を配った。
お気に入りの家具や小物、植栽とともにクライアントが穏やかで豊かな時間を過ごせる上質な空間を、そんな事を考え設計した。

写真/藤村泰一